神戸美術研究所アトリエKAIってどんなとこ? ここではアトリエKAIでの日々の出来事を紹介しています。 最新情報や連絡事項,展覧会情報などもこちらから。


by kai_today
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今週の1冊

山田脩二 日本旅 1961-2010
山田脩二 著
平凡社

連日、耳を疑いたくなるようなニュースが紙面を賑わしているが、
昨日も二人の幼い子供を餓死させ腐敗させた母親が捕まった。
当然、この母親に同情する余地など微塵もない。
しかし、残酷な結果をもたらした原因は、この母親だけの問題だろうか?
このような事件が多発する現状、その裏側に潜んでいるもの、
それはどうやらとても複雑のようだ。

政治の崩壊、都市空間の崩壊、そして精神崩壊。

美術,芸術に従事する者、それを志す者にとってもこの問題を避けるわけにはいかない。
芸術の持つ可能性は、人を、時代を変えうるものである。
温暖化問題では、100年後には人類が消滅すると論じている学者もいる。
経済成長だけを追いかける時代はとうに過ぎているはずだ。

僕自身、都市空間を形成する一部を担う仕事をしている。
真剣にこの問題に向き合わなければならない。

実は「七匹のメダカ」を立ち上げたのも、この現状を変えなければ
と感じたから。たとえ微力だったとしても・・・

今週の1冊は写真集。
淡路島の瓦職人でもある山田脩二の50年にわたる写真作品集。
すべてモノクロームのフィルムなので粒子が際立つ。
でもそれがいい。
日本の原風景ともいえる写真の数々、僕なんかより、一世代も二世代も上の
人が見ると感慨深いんだろうな。
貧しいながらも古き良き時代の記録、その時代を生きていない僕でも
写真から感じる人の力、都市の力は凄いとしか言いようが無い。
こんな時代だからこそ読みたい1冊です。
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by kai_today | 2010-07-31 15:11 | 今週の1冊

今週の1冊

父の像
吉本 隆明 著
ちくま文庫

たまたま本屋で手に取った1冊。

夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介、有島武郎、宮沢賢治、太宰治
明治・大正・昭和を活躍の舞台とした作家たちの作品から、「父の像」を読み解く。
この国民的作家たちの作品の中に秘められた「父親」に対する想いや考え方
(それは自分自身であったり、自分の父親であったり)を著者が読み解いていき、
最終章で著者自身の父の像と結びつける。

「父親」というものを、作品の中でしかも間接的に表現している。
直接的な表現を使わないことで誰かに伝えたかったのだろうか・・・
最後の晩餐のダヴィンチみたいなもの?
文学と絵画、表現方法は違えども作品に秘められた作者の想いは深い。


観点が違えば作品の印象も変わる訳で、夏の夜長は漱石の再読といきますか。
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by kai_today | 2010-07-24 12:42 | 今週の1冊
7月末から8月にかけて、国公立大学のオープンキャンパスが開催されます。
興味のある大学・学部など、受験勉強に対するモチベーションをあげるためにも
行ってみるといいですね。

そういえば、私が受験生の時代にはオープンキャンパスなんてなかったので、
大学の雰囲気を知るためには、大学祭や卒業制展に出かけるしかなかったことを思い出します。

志望校の在学生がすごく大人に見えて、あこがれたものでした・・・


<国公立大学オープンキャンパス日程>

■金沢美術工芸大学 7/24・25

■愛知県立芸術大学 7/25(美術学部)

■京都市立芸術大学 8/1

■岡山県立大学   8/1(デザイン学部)

■神戸大学     8/10・11(発達科学部)

■尾道大学     7/24・25(芸術文化学部)

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by kai_today | 2010-07-12 16:00
期末試験も終わり、そろそろ夏休み・・・
不安定な天候が続いていますが、体調など崩していませんか?

KAIでは来週から夏期講習会がスタートします。
夏休み前にデッサンコンクールなどがはいってきますので、
予定表を確認しておいてくださいね。


夏休み前の授業スケジュール

7/16(金) デッサンコンクール

7/17(土) デッサンコンクール・コンクール講評

7/19(月) 祝日休校

7/20(火) 合同講評日

7/22(木) 夏期講習会Aコース

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by kai_today | 2010-07-12 15:02 | お知らせ

今週の1冊

「近代建築論講義」
鈴木 博之 著
東京大学出版会

著者は日本を代表する建築史家。
本書は退官に際して行った講義をまとめた退職記念講義録。
建築デザイン・インテリアデザイン・空間デザインを学んでいる学生、
あるいは、これから学ぼうとしている学生にとっては必読書。
時代順に追っかけるといった歴史本の定石ではなく、
あくまで筆者の長年に渡る研究内容からテーマを抜き出した構成になっている。
しかも、様々な研究テーマに対して8人の執筆者が論じ、それに呼応した形で
著者の文章を載せるといった形式で、読み方も目的によって多様である。

僕はとにかく読みやすい本を好むし、このブログではそういった類のものを
紹介しているつもり。
筆者の文章は、専門書にありがちな英語まじりの専門用語三昧的なもがないので
とても読みやすい。
歴史家でありながら(小説家ではない)その文章には創造性や物語性までも感じられる。

ホント本から学ぶことって、いろいろあるね。
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by kai_today | 2010-07-03 19:07 | 今週の1冊